万が一のことがあったら、近所の葬儀社がすぐに駆けつけてくれるだろう
もしあなたがそう考えているなら、その認識は今すぐ改める必要があります。
事前準備を行わず、その場しのぎの手配をした結果、自宅から遠く離れた全く土地勘のない葬儀社や斎場に回されてしまうケースが後を絶ちません。
長年、治療院業界でコンサルティング営業として数多くの交渉やリスクマネジメントに携わってきた視点から言えば、「いざという時に、自分の意図しない業者へ丸投げしてしまう状態」は、あらゆる主導権を失う最も危険な行為です。
この記事では、病院任せの手配が引き起こす「追加の搬送費」や「親族への過酷な移動負担」という最悪のシナリオを明らかにし、それを完全に防ぐための「近隣斎場の事前手配」という鉄則を解説します。
無駄な出費と疲労を避けるために、リスク回避の正しい手順を学んでおきましょう。

そもそも、なぜ希望もしていない遠方の施設が担当になるような事態が起こるのでしょうか。それには、お葬式手配のシステム特有の理由があります。
病院提携の葬儀社をそのまま受け入れてしまうケース
人が亡くなる場所の多くは病院です。
ご逝去の直後、悲しみとパニックに暮れるご遺族に対し、病院側は「速やかにご遺体を安置場所へ移動させてください」と急かしてきます。 その際、病院に出入りしている提携の葬儀社を紹介され、考える余裕もないまま「じゃあ、お願いします」と依頼してしまうのが最も多いパターンです。
しかし、その葬儀社がたまたま遠方の業者であった場合、ご遺体はご遺族の生活圏とは全く無関係の遠くの安置所・斎場へと運ばれてしまいます。
深夜や繁忙期による「近隣施設の満室」
また、冬場などの亡くなる方が増える繁忙期や、深夜帯に慌ててネットで近所の葬儀社を探した場合、「すでに近隣の斎場は予約でいっぱいで受け入れられない」と断られることが多々あります。
ご遺体を病院に留めておくことはできないため、結果的に消去法で「空いている遠方の施設」へ回されるというリアルな実態が存在するのです。

自分の生活圏から離れた遠方の葬儀社に回されると、ご遺族には具体的にどのような不利益が降りかかるのでしょうか。
距離に比例して跳ね上がる「追加の搬送費」の罠
直葬や家族葬の定額プランであっても、寝台車の搬送費用には「無料となる規定距離(例:50kmまで)」が設定されています。 遠方の葬儀社に依頼してしまうと、病院から遠くの安置所、そして遠くの火葬場へと長距離の移動を強いられます。
規定距離を少しでもオーバーすれば、深夜割増料金なども相まって、数万円単位の追加搬送費が容赦なく請求されることになります。
高齢の親族に重くのしかかる「長時間の移動負担」
金銭面以上に深刻なのが、親族への体力的な負担です。
例えば、寝屋川の実家で暮らす80歳の母や兄を、大阪市内の端や、全く知らない他市の斎場まで呼び寄せることになったらどうでしょうか。長時間の電車移動や、駅から遠い斎場へのタクシー手配など、高齢者にとってその疲労は計り知れません。また、参列者全員分のタクシー代など、目に見えない出費も激増します。

ビジネスの交渉事においても、代替案や事前の候補地(カード)を持たずにその場しのぎで臨むことは、「相手の言いなりになる最悪の契約パターン」に直結します。
主導権を失い、業者の言いなりで進む恐怖
お葬式も全く同じです。「どこで行うか」「誰に頼むか」が決まっていない状態でパニックに陥ると、価格交渉の余地も、プランを選ぶ余裕も完全に失われます。
「遠くて不便だけれど、もうご遺体を運んでもらった後だから断れない」「追加費用が高いけれど、今から別の業者を探す気力もない」と、完全に葬儀社側の主導権で物事が進んでしまう恐怖を、事前に理解しておくべきです。

この最悪のシナリオを完全に回避し、日々の暮らしに「不要なトラブルの種を持たない」ための極めてシンプルで確実な防衛策があります。
よりそうお葬式の「提携斎場リスト」で地元をカバーする
それは、全国規模のネットワークを持つよりそうお葬式へ事前に資料請求を行い、自宅周辺の「提携斎場リスト」を手に入れておくことです。
私が現在住んでいる大阪市旭区の周辺から、寝屋川の実家周辺まで、アクセスが良く家族が集まりやすい近隣の斎場を、あらかじめ「第1希望」「第2希望」と複数ピックアップしておくのです。
いざという時、慌てず「〇〇斎場で」と指定するだけ
このリストと連絡先さえ手元にあれば、病院で提携の葬儀社を勧められ急かされたとしても、
すでによりそうお葬式で、近所の〇〇斎場を手配する段取りができています!
と毅然と断ることができます。 たったこれだけで、遠方の業者につかまり、無駄な追加費用と疲労を抱え込むリスクを「完全にゼロ」にすることができます。

遠方の葬儀社に回されることは、金銭的にも体力的にも、ご遺族にとって百害あって一利なしの事態です。
- 病院任せにすると、遠方の葬儀社に主導権を握られる
- 距離が延びれば、数万円の追加搬送費が請求される
- 高齢の親族の移動負担をなくすため、近隣斎場の確保は絶対条件
いざという時にパニックにならず、ご家族を無駄な負担から守るために。
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